19/10/2024
超レア連載 Tony寛斎の写真講座【本邦初公開】
その2 秘密兵器の初公開
Tony寛斎の風景写真に欠かせないレンズとは
HDR(エイチ・ディー・アール)、"High Dynamic Range"(ハイ・ダイナミック・レンジ)の撮影技法を習得・研鑽中に手に入れなければならないレンズがありました。
それは、一般に超広角レンズと呼ばれる画角の広いタイプのレンズです。当初、使用していたのは 8mm f3.5 という単焦点のフィッシュアイ(魚眼レンズ)でした。
魚眼レンズで風景写真を撮るのは制限があります。たとえば夕陽が沈む水平線をまっすぐに表現するためには画面の左右・中心線に持ってこないとだめなんです。
ちょっとでも上向き、または下向きに構図を変えると、水平線が湾曲してしまいます。また、建築物の直線なども画角によって湾曲してしまうので構図に工夫が必要でした。
そんなときに見つけたのが、7-14mm f2.8 という超広角ズームレンズでした。オリンパス社のマイクロフォーサーズという規格のレンズなので、フルサイズに換算すると 14-28mm になります。
ズーム全域 f2.8 という大口径(明るい)レンズなので夜景とかもシャープに撮影できます。また、オリンパス社お得意の防滴・防塵仕様なので海水をかぶってしまうような過酷な撮影現場でも気にせず使えるタフなレンズです。
このレンズは、どんな画角に構えてもまっすぐなものは真っ直ぐ撮影できるし、建物の角とか周辺の直線も見たままに撮れます。魚眼レンズとはひと味違う風景写真が表現できるのです。
このレンズの欠点は、超広角にこだわった為に球面体のレンズ外観なのです。丸くてほぼ半円に出張っているため、レンズ表面の保護フィルターが装着できないのです。傷がついたら泣くしかない、度胸が必要とされるレンズでもあるのです。
オリンパス社の防滴・防塵仕様のレンズは、プロフェッショナルユーザーの為に開発された PRO という冠が与えられています。この PRO シリーズには 12-40mm f2.8 PRO という標準ズームレンズ 40-150mm F2.8 PRO という望遠ズームレンズがラインナップされています。
いずれもズーム全域 f2.8 という明るい大口径、そして防滴・防塵仕様なので雨が降っても、風が吹き荒れる吹雪でも使えるレンズなのです。
厳冬期の北海道の美幌峠で気温マイナス15度という過酷な条件でも地平線から昇る朝日がシャープに撮影できました。
もちろん、赤道にほど近いマラッカの酷暑にも耐えています。熱帯雨林のジャングルに降る豪雨にも対応できるタフなレンズでもあります。
オリンパス社製ではないけど、マイクロフォーサーズのカメラ向けに単焦点の 50mm f1.2 35mm f1.4 という明るすぎる超大口径のレンズは主に料理写真に使っています。
料理写真には HDR の撮影技法は滅多に使いませんが、表現したい料理の素材だけにピントを合わせて、背景とかその前後のピントをボカせる効果に優れたレンズたちなのです。
今日は風景写真撮影に使っているTony寛斎の秘密兵器を紹介させていただきました。最後までお読みいただきありがとうございました。